「住居と個人商店のバランスが良いエリア」こと谷町六丁目には、昨今、若者たちが集う店が増えつつある。そんなムーブメントの要ともいえる「大衆食堂スタンドそのだ」の2号店として2018年にオープンしたのが、ここ「台風飯店」だ。
「台風が通る道のりの国の料理」をテーマに、タイ、ベトナム、台湾、沖縄の料理をヒントにしたメニューを提供している。店内は、東南アジアの食堂のような雰囲気。DJでもあるオーナーが同店用にミックスした音楽が響き、壁にはメニューの短冊がずらりと並ぶ。深夜2時までにぎわっているが、ランチタイムには子ども連れも多い。
まずは名物の「バイスサワー」(385円、以下全て税込み)で乾杯だ。次は、手のひら大の台湾唐揚げ「チョキチョキチーパイ」(605円)を、ハサミでチョキチョキしよう。ざくっとした衣に4種のスパイスをまぶした濃厚な唐揚げは、梅しそ味のバイスサワーとの相性も抜群だ。バイスサワーは1人3杯までが推奨摂取量。飲み過ぎ注意である。
「もやしのソムタム風」(385円)や「台湾タコス」(748円)など、次々注文しても全て1,000円以下というのが心強い。最後は「ルーローハン」(385円)や、中華麺で作ったモチモチの「パッタイ」(715円)で締めれば間違いない。
夜に輝く看板に描かれる店のロゴはイラストレーターのNONCHELEEEによるもの。マドラーやTシャツなどオリジナルアイテムが続々と誕生している。楽しい記憶と一緒に、こうしたアイテムもぜひ手に入れたい。