調剤薬局として銀座の地で創業した資生堂は、店内の一角に日本初のソーダ水や当時はまだ珍しかったアイスクリームを提供するソーダファウンテンを設置したことから、飲食業を発展させていった歴史を持つ。
サロンや多目的ホール、カフェなどが入る「東京銀座資生堂ビル」のクラシカルなレストランに足を踏み入れれば、ファストファッションの店が建ち並ぶ街に姿を変えてもなお、銀座は歴史と伝統のある特別な街なのだと感じられるだろう。
伝統的な洋食メニューはどれも魅力的だが、やはり「オムライス」の赤と黄色のコントラストが目を引く。均一に焼き上げられた薄焼き卵、こだわりのチキンライス、特製トマトソースをバランス良くスプーンに乗せ頬張れば、思わず顔がほころんでしまうだろう。