「八王子総合卸売センター」の中にひっそりと店を構える「シーフードマーケット(SEA FOOD MARKET)」では、一風変わったサンドイッチが食べられる。
店主の福泉直哉は、実家が魚屋を営んでおり、幼い頃から市場に出入りしていたという。しかし、コロナ禍で市場の客足が減ってしまい、「何か恩返しできることはないか」と、新鮮な魚を使ったカフェフードをテイクアウト専門店として販売したのが、同店の始まりだ。
定番メニューは「REDHOT シュリンプ BABY」(1,400円、以下全て税込み)。鉄板でグリルしたパンに、海老のフライと豆苗やトレビスなどの栄養価の高い野菜を組み合わせ、そこに自家製のスパイスを使用したタルタルソースやチリソース、2種のチーズを合わせたものだ。和と洋をミックスさせたオリジナルメニューで、ジャンキーな味わいが癖になる。
そのほか、市場ならではの旬の魚や海鮮を使った、時期限定メニューも見逃せない。取材時は、「初鰹&ヨーグルトのディップサンド 」(1,000〜1,500円、魚の卸値によって変動)を提供してくれた。 醤油の麹を入れたマスタードとヨーグルトソースが程よい酸味とまろやかさを演出し、カツオと相性抜群である。
モダンなアメリカンテイストに和を取り入れた「ジャパニーズアメリカン」をテーマにした内装も見どころの一つ。入り口や店内には京都の古材を使い、照明にはレトロなミルクガラスで温かみのあるリラックス空間に仕上げている。
市場での買い物やサイクリング、ランニングの休憩に、早起きした日には、モーニングで一日の活力をチャージしてみては。