大正時代から昭和時代の初めにかけて、紡績の街として栄えた樽井。樽井は赤れんがの製造も盛んであったことから、当時は赤れんが造りの紡績工場が多く建てられたのだという。そんな工場の一つをリノベーションして現代に残すのが、多目的スペースの「ロジカ(ROJICA)」だ。
もともとは、東南アジアを中心とした国々の雑貨や家具を扱う店としてスタート。現在は、現地で買い付けた商品の販売をするショップ、自慢のランチやスイーツを提供するカフェ、コンサートや絵画展などで利用できるイベント会場の3軸で、地域のにぎわいを生み出している。
約50人を収容できる空間は、広々としつつもどこか落ち着く雰囲気。高い天井には工場時代に使われていた滑車が残っており、当時の趣も随所に感じられる。スイーツ好きであれば、自家製ケーキは必食。特に「クリームチーズブラウニー」は甘さ控えめで、食後にもぴったりの一品だ。