2010年のオープン以来、東京の人々を魅了し続けてきた中目黒のピッツェリアの前には行列が絶えない。ピッツァイオーロ(ピッツァ職人)の山本尚徳は、ナポリで数々のトロフィーを獲得した後に、自身の店を開いた。そこは彼なりの美学を追求する場所にもなっているようだ。
店の内装はオープン当初から、ナポリにあるアンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ本店によく似ており、その人気や活気はアンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレの恵比寿店をはるかに上回るほど。店内はテーブルが所狭しと並べられ、客の楽しげな会話が飛び交っている。
ピッツァについては、完璧に近いと言えるだろう。生地はほぼ常に山本が作っており、営業時間中に窯から離れることはほとんどない。東京で山本に勝るピザを探すのは困難を極めるだろう。『マルゲリータ』は、来店したら必ず注文してほしい。
ユニークな『シオリ』(モッツァレラ、海老、フレッシュトマト、ルッコラ、パルミジャーノ)も試してみる価値が十分にある。前菜やパスタといったメニューもそろっているが、やはり誰もが認める人気メニューはピッツァだ。