オーストラリア出身のポール・バセットは、コーヒー界の天才児と称され、25歳でバリスタ世界チャンピオンとなった。そんな彼でも、日本では自分の帝国を思うように拡大することが出来なかった。銀座店と自由が丘店の閉店により、彼の店は新宿にしか残っていない。同店は20人以上もの座席を有している。広い空間は隣接しているサルバトーレ クオモとつながっている。2人テーブルがいくつもあり、大きなテーブルを何人かでシェアする席もいくつかある。天窓より差し込んでくる光が自然な照明となっている。席に行くまでの道のりに焙煎機が置かれ、時たまコーヒーの破片が飛び散ってくるような感じもする。11時までに入店すれば安いモーニングセットを楽しむことができる。セットにはコーヒーとクロワッサンが含まれている。平日の14時半から(もしくは土日では一日中)は、バリスタがラテに絵を描いてくれる。ここのラテに特筆すべきものはないが、それでも新宿界隈では最もおいしいラテを提供する店だろう。とろとろに煮込まれたバナナを使ったタルトなどのデザートとコーヒーのセットは、14時半より600円で楽しむことが出来る。
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