日本において最長の職人歴を誇るベテラン、ナポリ出身のペッペ・エッリチェッロは12歳から修行を始めた、真の「ピッツァ職人」だ。2006年から東京に拠点を移し、新宿のスペッカ ナポリ、駒沢大学のラ ビコッカを経て、2011年の暮れに神谷町に自身の店をオープン。この店が成功し、2015年10月には2店舗目となる駒沢店を開店した。
ペッペの自信作は『ドンサルヴォ』。8角形の星型に作った生地に、リコッタチーズとスパイシーなサラミを乗せ、トマトソース、たっぷりのモッツァレラチーズ、フレッシュトマト、バジル、パルミジャーノ レッジャーノとともに焼き上げたピッツァだ。前菜、肉や魚のグリル、パスタもあり、ナポリ出身の家族も満腹になるほどのボリュームで提供される。
イタリアの食事にドルチェは欠かせないが、ペッペのティラミスは味わうべき一品。最後にグラス1杯の冷えたリモンチェッロが出され、まるで自分もナポリに生まれ育ったような感覚を味わえる。
『東京、ベストレストラン100』