2022年6月にオープンしたビーガンカフェ。谷町九丁目駅北西の、昼は比較的静かな住宅街にある。フードやドリンク、多彩なケーキやタルトなどのスイーツを含む全メニューに使われている食材は100%植物性。それだけでなく調理器具から揚げ油まで、あらゆる点において動物性のものを排除し、コンタミネーション対策を徹底的に実施している。
フードメニューのおすすめは、「メーシーキンパ」(唐揚げ付きで1,400円、以下全て税込み)。具材は厳選した調味料で味付けした菜の花、パプリカ、ゴボウなど、7種類の近郊産無農薬野菜。米やのりにもこだわり、石川県産無農薬「ピロール米」と香り豊かな有明産のりが使われている。
自家製のシナモンロールやバタールなどのパンも見逃せない。卵を全く使っていないのにリッチな味を感じさせる「まるでたまごサンド」(880円)は、文字通り「記憶に焼き付く味」といえる。
徹底した素材吟味と真摯(しんし)なレシピによる美味は、ビーガン主義者だけでなく、全ての美食家を大きくうならせる力に満ちている。