難波の外れ、難波千日前公園の近くにあるラーメン店。細い路地の奥にある店の空間は意外に広いが、客席はカウンターの8席のみしかない。フロアには、15席の順番待ち用の椅子が十分に間隔をとって並べられている。贅沢な空間の使い方は、「数を売るより、 一杯ずつ完璧にラーメンを仕上げるため」だという。
看板メニューは「中華そば・並」(900円、以下全て税込み)。大阪ご当地ラーメンの代表格の一つである「高井田系(特濃醤油・ 極太麺が特徴)」を、ややマイルド、まろやかに仕立てている。 スープは、鶏ガラと豚骨に鶏油を加えた醤油味で、醤油と鶏だしの一体感が素晴らしい。麺は大鍋でしっかり泳がせるため、ゆで上がるまでに5分ほどを要する。
その間、和歌山の名店「こしぢ」から取り寄せるサバの押し寿司の「早寿司」(150円)をつまみながら待つのも趣き深い。行列や待ち時間は、平日夜が比較的穏やかなのも覚えておこう。