松屋銀座の裏手にある、キツネを描いた黄色いのれんが目印のうどん屋。8席ほどのコンパクトな店内では、本物の京うどんが味わえる。
あご節やさば節、ウルメイワシなどからだしをとったスープは、体にすっと染み渡る透明感を持つ。まろやかさも感じられるのは、提供する直前に九条ネギを投入し、さっと煮立てる一手間が加えられているから。甘く煮た「お揚げさん」がたっぷりの『きつねうどん』のほか、揚げ玉ではない『京のたぬきうどん』も必食だ。
さんしょうの量を少し抑え、ちりめんじゃこのうま味を引き立たせた『きつね庵謹製ちりめん山椒』は、マイルドな口当たり。メニューには、同品を乗せたご飯を用意している。手土産として購入するのもいいだろう。
不定休あり。状況により営業時間が異なるため、訪れる際は最新情報を確認してほしい。