銘酒が味わえる大塚の街の中でも草分け的存在の店。いまや希少酒の一つとなった山形の「十四代」をいち早く東京に紹介した店としても知られている。地酒の魅力を開拓してきた先代亡き後も蔵元を囲む会などが開催され、研究に余念がない。
メニューの数々も、酒とのペアリングは抜群。充実したお通しには定評があり、出だしから酒も箸も進む。2階に上がるといろりの前におかみが座り、冬には能登の魚醤を使った「いしり餅」を焼いてくれる。これがまた絶品で、もろみタンクの酒樽を使用したテーブルも味わい深い。
席数は20ほど。人気店のため、事前の予約をおすすめする。