「一生に一度はお伊勢さん」と、かつて日本各地から参拝客が集まったという伊勢の町。遠路はるばるやってきた旅人の疲れた胃を考慮して、伊勢のうどんはふかふかに柔らかく仕上げるようになったといわれている。
また、いつお客さんが来てもすぐに出せるようゆで続けることで、柔らかな極太麺になったという説もあるが、いずれにしてもおもてなしの心。伊勢市駅から歩いて5分ほどのところにある食堂「駒鳥食堂」の伊勢うどんも、ほっとする優しい味わいだ。
何度訪れても食べ飽きないようにと、卵焼きやシイタケを添えた「伊勢五目うどん」(630円、以下全て税込み)、エビフライや一口カツを乗せた「伊勢参りうどん」(880円)、松阪牛を使った豪華な「肉うどん」(750円)など、変わり種も豊富に用意。「カレーらーめん」(750円)というユニークな一品もあり、そのバリエーションには驚く。