難波の「道具屋筋(千日前道具屋筋商店街)」裏にある、串料理と一品料理がリーズナブルに楽しめる店。店名に「くし」とあるが、串カツや串焼き以外にも豊富な「あて」を揃えている。大阪市生野区出身の店主が生野で創業し、12年間営業を続けた後、2013年に現在の場所へ移転した。
人気メニューは、大阪の名物番組でも注目の逸品として紹介された20食限定の「えびチーズ」(890円、以下全て税込み)。大ぶりのエビを串に刺して揚げ、豆乳とモッツァラチーズをたっぷり使ったソースに沈ませて食べる。とろとろのチーズが垂れる様子に思わず笑みがこぼれる。2尾入ってこの価格とは驚き。リピーターが多いのにも納得だ。
「月見つくね」(490円)も見逃せない。ハンバーグかと思ってしまうほどの手のひらサイズのつくねは炭火で焼かれ、フワッとした食感で濃厚な卵の黄身との相性がとてもいい。
さまざまな逸品を堪能した後は、自家製のプリン(390円)で締めるのがおすすめ。店主の妻が、朝5時から丹精込めて作っているという。卵でしっかり固めるというよりも、生クリームをふんだんに使い、滑らかな口当たりになっているのが特徴で、カラメルの苦みが心地よい。これはまさに「別腹」だ。