昼は食堂、夜は居酒屋(夜のみ要予約)のような空間として地元民にも愛されるアットホームな食事処。南阿蘇鉄道「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」駅の目の前に店を構える。
店主である渡邊重行は、長年和食の店で経験を積んできたが、なんと同店の人気メニューは「チャンポン」(800円、以下全て税込み)。店のオープン当初は提供を予定していなかったが、地元住民の熱いリクエストに応えてメニュー化されたのだそうだ。単品のほか、白飯と漬物が付いた「チャンポンセット」(880円)や「チャンポン 麺2倍」(900円)といった、がっつり食べたい人向けのメニュー展開があるのもうれしい。
しっかりとしたコクはありつつも、後味はあっさりしているチャンポンは、毎日でも食べられそうなおいしさ。イカやアサリ、キャベツ、タマネギ、かまぼこなどの具材もたっぷりで、野菜はできる限り熊本県産のものを使用している。また、炒めた野菜を麺に乗せる際、焦げが強いものは弾いており、その繊細な仕事ぶりも印象的だ。こういった丁寧さもあって、同店のチャンポンは、一度食べればやみつきになるのだろう。
昼は、チャンポンのほかに「ホルモン定食」や「生姜焼定食」などを用意。夜は、魚介の刺し身や馬刺し、串焼き、テイクアウトでも人気の「牛モツ鍋」などを提供している。同店は、基本的に店主一人で店を営んでいるので、注文が重なった際には提供まで少し時間がかかることもある。しかし、ここは雄大な自然に囲まれた南阿蘇だ。窓から眺められる景色のように、大きな心で料理の到着を待とう。