東梅田の地下にある1973年創業の純喫茶。ノスタルジックな店内は、隠れ家のような落ち着いた雰囲気が魅力だ。先代のオーナーが引退した現在は、2代目の息子が中心となって店を切り盛りしている。
2代目は「ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ2019」で全国5位の成績を収めたコーヒーのスペシャリスト。店内で焙煎(ばいせん)するコーヒー豆は日替わりも含めて約10種。シングルオリジンのコーヒーはペーパードリップで抽出し、「温度によって移り変わる繊細なフレーバーを楽しめるように」と、たっぷり2杯分をポットで提供する。
香り高いコーヒーとともに楽しみたいのは「ホットケーキ」。注文後に専用のフライパンで1枚ずつ丁寧に焼き上げ、表面はさっくり、中はふんわりで、不動の人気を誇っている。「オムライス」や「イタリアンスパゲッティ」など、純喫茶ならではの軽食も豊富だ。食後にゆっくりコーヒーを味わう人も多い。
コーヒーと並び創業時から人気の「ミックスジュース」もおすすめ。黄桃、ミカン、パイン、リンゴの4種のフルーツと牛乳、練乳を混ぜ合わせ、トロリとした口当たりの一杯に。ミックスジュースの定番であるバナナを入れず、すっきりさわやかな後味に仕上げているのも特徴だ。
また、店頭ではコーヒー豆のほかオリジナル商品の販売も行っている。コーヒーを隠し味に使った「特製ビーフカレー」や「コーヒー羊羹」など土産にもぴったり。帰り際はレジ周りの商品棚をチェックするのを忘れずに。