1958年創業以来、下町の路地にたたずむ喫茶「カド」は、天井や壁一面に描かれた絢爛(けんらん)豪華な西洋絵画やシャンデリア、優雅に流れるクラシック音楽がなんとも印象的な一軒である。志賀直哉の弟に当たる志賀直三が手がけたという内装は、当初彼が建築を学ぶために訪れていたロンドンのパブをイメージして作ったものだという。
店主が毎日焼き上げる自家製パンを使った「くるみブルーベリーパンのなすモッツァレラサンド」(550円、以下全て税込み)は、ぜひ食べてほしい。表面はパリッと、内側はふわっと焼き上げたパンは、クルミの食感と塩気がアクセントでやみつきになる。
アロエやセロリ、レモンなどを合わせたヘルシーなドリンク、「活性生ジュース」(600円)も名物メニューなので要チェックだ。
店内の絵画は季節ごとに定期的に入れ替わり、訪れる度に違う景色を楽しませてくれる。