ツタの絡まる外観が特徴的な喫茶店「ほんやら洞」は、18時からバーへと表情を変える。京都にそのルーツを持ち、今は亡きシンガーソングライターの中山ラビが1977年から国分寺で店主を担っていた人気店である。
看板メニューの「スパイシーチキンカレー」(1,000円、以下全て税込み)や、「下町ハイボール」(500円)などを生み出してきた。ちょうど日本にヒッピー文化が浸透してきた当初は、ヒッピーはもちろん、俳優や文化人が訪れることも多かったそうだ。
ここに足を運んだら、ぜひ酒とともにカレーを味わってみてほしい。ネパール仕込みのカレーは、スパイシーでシャープな味わいと、ほろほろと崩れる柔らかなチキンがクセになること間違いなし。バータイムは付け合わせでアチャールが付き、ラッシーがセット価格+250円でプラスできるのが嬉しい。
現在は息子の宮本一平が店を引き継ぎ、「自身を育んできた場所、古き時代の文化を残したい」という思いのもと、当初の空気が色濃く残る店舗を守り続けている。