既成の概念にとらわれず自由に進化し続け、多種多様なスパイスカレーが生まれてきた大阪カレーシーンにおいて、肥後橋にある「スパイス居酒屋はらいそスパークル(sparkle)」は、ひときわ異彩を放つカレー店として注目を浴びている。
店主のジョルは、「スパイス飲みのカルチャーを広げたくて」と日々独創性のあるスパイシーなつまみやカレーを生み出すスパイスの魔術師だ。あまたの「作品」を生み出す中で、唯一無二のスパイスカレーとして話題を集めるのが「はらいそカツカレー茶漬け」(並盛り1,400円、税込み)である。
「バーテンダ―時代に学んだミクソロジーの技術を応用した」と、だしに浮かぶカツカレーには、酸味のスパイスであるタマリンドの代わりに梅干し、ワサビの代わりにマスタードオイルを使うなど、茶漬けとカレーそれぞれの具材がトッピングされている。日本とインドを自由自在に横断したクリエーティブな一皿は、ノリの風味豊かなだしと大根おろしがカツの脂を洗い流し、食べ疲れることなく最後までスルスルと堪能できる。
同店は2022年に「Japanese Curry Awards」のメインアワードに選定され、名実ともにカレーマニアが訪れるべき店になった。
なお、「はらいそカツカレー茶漬け」は13時からの提供のため、目当てに来店する際は時間帯に注意しよう。