※2024年7月オープン
京都の木屋町にオープンしたミュージックラウンジ。プロデュースしたのは、音楽プロジェクトFPM(Fantastic Plastic Machine)の田中知之だ。森に降り注ぐ音楽を全身で浴びる、「サウンドフォレスト」というコンセプトのもと、今までにない「植物×音楽×食」のスペースを作り出した。
店内は多肉植物や熱帯植物があちこちに置かれた温室のような空間。下鴨神社の糺(ただす)の森のようなパワースポットを作りたいという田中の意を受けて、フローリスト・綛谷武史とプラントハンター「松竹園」の竹岡篤史が手がけた。
ミュージックバーにありがちなレコード、DJブースといったものは見当たらず、天井に溶け込んだスピーカー10基からシャワーのようにジャンルレスな音楽が降り注ぐ。個性的なカクテルや田中がセレクトしたナチュラルワインと共に耳にすれば、いっそう心地よさが増すだろう。
また、ブリオッシュを使ったフレンチトーストの「だし巻きサンド」をはじめバーフードの期待値を超えてくる食も魅力だ
小さな店が多い京都で、総席数は78席とキャパシティーがあるのも珍しい。音楽、空間、食と、多面的に人々を引き寄せる一軒が誕生した。