梅田の地下街「ホワイティうめだ」にある大阪寿司店。本店は1953年、大阪市旭区にオープンした「福すし 大宮総本店」で、ホワイティうめだでの営業は、前身の「梅田地下センター」が開業した1963年から続けている。長年常連客とともに育んできたカウンターの老朽化をきっかけに、2020年には改装が行われ、若い層やテイクアウト客も利用しやすくなった。
提供するのは箱寿司、巻き寿司、バッテラなどの大阪寿司のほか、旬の魚介を使った握りなど。内装は変えても、店主自ら「福島中央市場」で毎日欠かさず早朝からの仕入れを行い、間違いのないものを提供する仕事への実直さは変わらない。
ホワイティうめだの中でも人通りが多い場所にあるが、のれんを潜ると喧騒(けんそう)から解放され、落ち着いて寿司を堪能できる。遠方の人が、来阪の際に訪れることが多いというのも納得だ。