古いレコードが音楽を奏で、時代を越えて愛されてきた家具や雑貨が並んでいるが、壁一面はブルーに塗られ、イラストレーターのオートモアイやコラージュアーティストの花梨など、最近注目を集める若手アーティストたちの作品も数多く飾られているネオ喫茶。古き良き日本の趣と最新のアートが交錯する、自由で刺激的な空間だ。
店主の櫻井崇雄は「内装もメニューもいわゆる喫茶店らしくはない、意外性を大切にしています」と話す。スイーツで人気なのは、店のロゴ入りの旗が立つ『ニカイのクリームソーダ』だ。ラムネ味のソーダの上に、櫻井が味にほれ込んだというフランス産ヨーグルト味のアイスが乗り、自家製のブルーベリーソースがかかっている。
平日限定の『ニカイのフレンチトースト』は、谷中にあるパン屋ラ・スール・リマーレの食パンにアパレイユをしっかりと染み込ませ、ビターなチョコレートを挟んで焼き上げており、仕上げにエスプレッソとバニラのアイスを乗せている。ボリュームがあるので、友人や恋人とシェアしてもいいだろう。