神楽坂はハイセンスなパン店にこと欠かないが、イタリアのフォカッチャを専門にしているのは、国内を見渡してもざらにはない。奥神楽坂の外れにある黄色い店替えが印象的な「アルタムーラ」は、イタリア南東部の「パンの街」として知られるアルタムーラで修行を積んだ山本誠がオーナーを手がける店だ。
マエストロ直伝の伝統的製法を受け継ぎ、デュラムセモリナ粉、オリーブオイル、ジャガイモ、水と塩のみで作られた程よいかみ応えのフォカッチャは、本場そのもの。毎日数種類、乗せる具材の内容を替えながら明るい日射しの差す店頭に並べられる。
このほか、チャバタやアーモンド粉をまぶした焼き菓子類なども楽しめる。イートインできる上、水~土曜日なら夜用メニューでワイン片手にライトなディナーを食べるのもいいだろう。