1951(昭和26)年の東京郊外にある庶民住宅、旧小泉家住宅主屋を中の家財道具ごと保存し、丸ごと公開している博物館。この地で小泉夫妻と娘4人の6人家族が暮らしていた生活が丁寧に再現されている。
中は、子ども部屋、書斎、台所、茶の間があるほか、後から造られた新館には談話室と次女の小泉智代記念室と分かれている。建物自体は小さいが、洋風モダンな書斎、当時のおもちゃの数々が展示された子ども部屋など、見どころは多い。
一部を除いて、棚を開けたり装飾に触れたりすることができるのも魅力の一つ。常設展示では、この区域にガスや水道が引かれていなかった当時の知恵に満ちた過ごし方などを紹介。また、企画展示も開催されている。
中庭にある受付、ミニギャラリー兼ミュージアムショップでは昔ながらの玩具(がんぐ)や本、カードなどを販売。ゆっくりと庭で過ごせばつかの間のタイムスリップが楽しめるだろう。