フィリップ・パレーノ:この場所、あの空
現代のフランス美術を代表する注目のアーティスト、フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)の国内最大規模の個展が開催。「ポーラ美術館」を舞台に、代表作の映像作品『マリリン』(2012年)や、1990年代の初期作品から初公開のインスタレーションまで多岐にわたる作品を紹介する。
パレーノの意識は常に現実・フィクション・仮想の境界に向かい、映像、音、彫刻、オブジェ、テキストやドローイングなどさまざまな形で表現している。さらに芸術や「作者性」の概念にも疑問を投げかけ、ほかのアーティスト、建築家、音楽家と共同で作品を生み出してきた。
本展では太陽を追跡する大型のミラー作品などを、箱根の豊かな自然を背景に展開。展覧会そのものをメディアとして捉えるパレーノが構築する空間は、場所の特性や建築を生かした大規模な舞台装置のように、訪れた人に新鮮な驚きの体験をもたらすだろう。自然の中でたっぷりとアートに浸りに訪れてみては。
※9~17時(入場は閉場の30分前まで)/料金は2,200円、学生1,700円、中学生以下無料