大阪府豊中市の住宅街にたたずむ私設の美術館。大理石に覆われた空間には、近・現代の陶芸品や絵画などを中心に、1000点以上の美術品が所蔵されている。
1階のメイン展示室には、河井寛次郎や富本憲吉、北大路魯山人といった名匠の作品がずらり。つぼや皿、茶わん、花器など技巧を凝らした名作とじっくり向き合える。注目したいのが、陶芸家の濱田庄司に焦点を当てた展示室だ。約50点の作品が展示され、中でも「黒釉柿流大鉢」の輝きが美しい。葛飾北斎や喜多川歌麿の作品が飾られた浮世絵のコーナーへも足を運ぼう。
2階の展示室は、絵画やデッサンなどにフォーカス。アンドレ・ボーシャン、モイズ・キスリングなど、多様な作品が堪能できる。パブロ・ピカソのエロチカシリーズのデッサンといった貴重な展示品は必見だ。まるで個人の邸宅を訪れたかのような雰囲気の中で、美の世界を楽しみたい。
不定期で休館する場合もあるので、訪れる際は事前にチェックしておこう。