見事な折り上げ格天井(おりあげごうてんじょう)が残るノスタルジックな雰囲気の銭湯。浴場は、熱めの湯が真ん中に設置され、洗面台がその湯を囲むように設置されている。この構造のせいか、常連客によると冬は人が少ない場所で体を洗うと寒いそうで、人の近く、もしくは人が使った後の洗面台を使うとよいと教えてくれた。熱めの湯のほかに、少しぬるめの温度に設定された生薬湯も用意されている。
銭湯絵は、原色を使うことで知られる、故・早川利光が手がけた(男湯は富士山、女湯は八ヶ岳が描かれている)。浴室には、今はほとんど生産されていないという、昭和初期に金沢の九谷焼の会社が販売していた壁面のタイル絵も飾られているので、忘れずにチェックしよう。