清水五条駅から歩いて5分ほどのところにある銭湯。浴室を会場にしたライブイベントや、オリジナルグッズの販売なども行うことから「カルチャー色の強い銭湯」としても知られている。
創業は明治時代。廃業の危機を迎えたこともあったが、2015年、当時24歳だった銭湯好きの青年、湊三次郎が継業したことでその危機を救い、今では「京都旅行の目的の一つ」ともいわれる大人気スポットとなった。浴室の壁には「梅湯」のスタッフが制作した手書きの「梅湯新聞」が貼ってあったり、銭湯の入り口では近くの農家が持ってきてくれるという野菜が売られていたりと、温かなコミュニティーが感じられる雰囲気もいい。
また、営業時間のフレンドリーさも魅力の一つ。夜は26時まで、土・日曜日は6時から12時までの朝風呂営業もしている。夜の京都を満喫した後にさっぱりできるのもうれしいところだ。
複数の湯船に加え、サウナもある梅湯。たっぷり汗を流した後は、甘いジュースで喉を潤すのがいい。冷蔵庫に陳列されたレトロな瓶ジュースは、もともと梅湯でアルバイトをしていたスタッフが「瓶ジュース愛」に目覚め、京都市内に唯一残っていた瓶ジュースの製造工場からレシピと作り方を譲ってもらって現在製造しているものだ。
「めろんサワー」や「みかん水」「ひやしあめ」といった、今ではなかなか見かけないものが並ぶので、瓶ジュース片手に、古き良き時代の銭湯文化に思いを馳せるのもいいだろう。