銀座のど真ん中に店を構えるのが「金春湯」。開業は1863(文久3)年で、現在都内で営業している銭湯の中で最も歴史あるものの一つだ。2014年に改修を終え、脱衣所、浴室ともに鮮やかな白を基調とした空間になった。ビルがひしめく一等地にもかかわらず、昔ながらの番台や扇風機など、銭湯らしさを守り続けている。
絵師の中島盛夫による富士山のペンキ絵は、海岸から望むものと赤い富士山の2種類が男湯と女湯にそれぞれ描かれている。また、錦鯉、春秋花鳥を描いた九谷焼の壁面のタイル絵も見事な色彩を放つ。
浴槽は2種類あり、一方はジェットバス付き。季節によっては菖蒲やユズ、ラベンダー湯なども楽しめる。
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