ジャズ喫茶とジャズハウス、レコードバーの全てを兼ね備えた店を作るべくオープンしたのが「ノールームフォースクエアーズ(No Room For Squares)」。提供するメニューのクオリティーにこだわり、飲食店として来店した人がジャズに興味を持ってもらえるように、間口を広げることを目標としている。
同店は、瓶のコーラの自動販売機が扉となっていることから分かるように、スピークイージースタイル。スピークイージーにしたのは、カクテルの歴史がジャズの起源と同じくニューオリンズで誕生し、ニューヨークで洗練されたためだ。当時その場に集まる最先端の人たちに向けて演奏されていたのがジャズだったように、ジャズをもっとヒップにしたいという店主のこだわりが店内には詰まっている。
カクテルは「ラストワード」という禁酒法時代に誕生したものが人気だが、基本的にメニューはなく、飲みたいイメージに合わせてオリジナルを提供。ホットドッグもぜひ注文したい。
レコードは約2000枚あり、月に1度100枚ほど入れ替えを行う。ライブは基本的に土・日曜日のみで、防音工事が施されている店内では、ドラムも生音で演奏可能だ。
大学時代からサックスを演奏している店主の、日本のミュージシャンを大事にしたいという思いから、間近で気鋭のプレイヤーたちの繰り広げる演奏を目撃できるだろう。土・日曜日はライブによって営業時間が変わるため、公式X(旧Twitter)を確認してから訪れよう。