勝どき駅すぐ近くに店を構えるかねます。ここでしか食べられない逸品を求め、平日でも早くからのれんをくぐる客が絶えない。元々は京料理の職人だったという店主が、築地から毎日仕入れる新鮮な素材を使った一品料理は、思わずうなりたくなるものばかり。立ち飲みという気軽な業態らしからぬ、高価格な設定ではあるが、素材の質を見ればそれも納得できるはずだ。
季節の新鮮な魚介、味よく煮上がったシイタケの甘煮、卵焼きなどを彩りよく盛り込んだ『箱寿司』は、目にも鮮やかで、まるで吹き寄せのよう。程よい酸味の寿司飯に鮮度抜群の刺し身を乗せた一品は、酒のつまみにちょうどいい。
また、看板メニューの『生うに牛巻き』は、霜降り和牛でバフンウニとシソを巻いた贅沢な一品。ねっとりした生肉のうま味と濃厚なウニの風味が口中に広がりそこに、爽やかなシソの香りが加わる大人のおつまみだ。
売り切れ次第終了のメニューも多いため、早い時間帯に入店してほしい。料理は仕入れの状況によって異なる。