2012年の創業以来、関西のクラフトビールカルチャーをけん引してきた先駆の一つである「クラフトビアベース」のフラッグシップ店。もともと京町堀に醸造設備を持っていたが、2021年秋に現在の場所へ拡張移転し、醸造所とレストラン、ボトルショップの機能を集結させた。店の公式ウェブサイトにあるように、「ビールのテーマパーク」という表現がぴったりの空間といえる。
福島と中津の中間に位置する店がまず誇るのは、高い天井と661平方メートルの広々したフロア。そこに13個の大型発酵タンクがずらりと並ぶ様子はまさに、壮観だ。醸造時は日々、分析データだけではなく実際に試飲を欠かさず行うことで発酵推移を管理しているという。
徹底した職人かたぎが生む店内醸造・生ビールは約12種類。「クラフトビア・ベースCPA」(1,000円、税込み)のほか、どれも凛(りん)とした格調高いうまみと雑味のないピュアでクリーンな後味に、心が洗われる。
サラダやピザ、ソーセージ、メインの肉料理など、フードメニューが「大」充実しているのも同店の魅力。スタッフに相談し、ビールとのペアリングで注文を選んでみるのもいいだろう。
ボトルショップには自社醸造のビールはもちろん、ヨーロッパやアメリカ、南半球などから、希少な木樽熟成プレミアム品を含む全500種類ものクラフトビールが集結している。文字通り選ぶのに迷ってしまうほどだ。