JR新福島駅の南側は、太平洋戦争時の空襲を免れた昭和初期頃の古い木造家屋が密集しているエリア。そんなちょっとしたタイムスリップ感も味わえる場所に潜む、築100年の3階建て古民家に入るのがこのレコードバーだ。
フロアはゆったりとした吹き抜け空間へとリノベーションされている。まず壮観なのが、オーディオマニアには垂涎(すいぜん)の1960年代の歴史的名作スピーカー、タンノイ社製「コーナー ヨーク(モニター レッド)」の威容。600枚以上もあるという貴重なレコードコレクションは、 1950年代から60年代のジャズが中心だという。
もちろんドリンクも充実していて、 約300種類のウイスキーのほか、ブランデーやカルバドスなどを揃える。希少なプレミアムスピリッツとともに楽しむ、木造空間ゆえより美しく響くハイエンドオーディオの音。味わえる場所は、そう多くないはずだ。