果物を原料とするハンガリーの蒸留酒「パーリンカ」を専門に扱うバー。店主の松沢健は新宿「バー ベンフィディック」の出身。修行時代に出合ったパーリンカに魅せられたことをきっかけに2019年に独立した。
開業にあたり輸入酒類販売業免許を取得し、仕入れでは自らハンガリーに足を運ぶ。パーリンカの特徴は使われる果物の量にある。500ミリリットルを作るのに必要な果物は、なんと10キログラム以上。「パーリンカは飲んだ後の余韻を楽しむ酒。鼻腔に抜ける華やかなアロマを感じてほしい」と松沢は語る。
パーリンカは常時100種が用意され、1杯1,500円〜(以下全て税込み)。白ぶどう「イルシャイ オリヴェール」や、アンズから造られる「バラツクパーリンカ」、ラズベリーを仕立てた「マールナパーリンカ」など、飲み比べて果物の個性を味わうのもいいだろう。
さらに夏期限定でかき氷を提供(2,000円〜)。シロップにはハンガリー産蜂蜜、ラム酒、パーリンカやその日おすすめの果物などが使用される。パーリンカの香りをイメージした壁のカラフルなタイル、透明な液体を表現したイス、香りの余韻を模した照明など趣向を凝らした独創的な空間にも注目したい。