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新型コロナウイルス対策のため人々は自宅での隔離生活を過ごしている。そんななか、東京を拠点に活動する写真家の山本佳代子は新プロジェクト「ベランダシューティングツアー」を立ち上げた。
内容は写真に対する情熱と、現在私たちみんなが持っている友達や家族と会いたいという気持ちを組み合わせて、親しい人たちをモデルにした新しい写真シリーズ。このユニークなプロジェクトを始めた理由について聞いてみた。
一カ月近い自粛生活、写真が撮りたい!
プロジェクトを思いついたきっかけは、外出自粛が続くなかでも写真が撮りたいという欲望からだと彼女は語った。人に接することなく、安全で、喜んでもらえて、自分もうれしい写真について考えたときに、家のベランダに出てもらい、遠くから望遠で撮る方法を思いついたのだという。
「最初はひんしゅくを買わないか心配で......。でも、『楽しそう!』って賛同してくれる声を多く聞いて、すぐに撮影ツアーを決定しました」(山本)
山本は友人たちの家の付近の路上から撮影を行う。家にいる友人に電話をして、ベランダに出たり、別の部屋に移動したりするよう指示を送り、最も良い位置を話し合った後、路上の安全な距離から撮影を始めるのだという。Instagramに最初の写真をアップすると、山本のもとにユーザーから「楽しそう!」や「涙が出てきた」など多数のポジティブなコメントが届いた。
笑顔になれるステイホームの写真
自己隔離やソーシャルディスタンシングに慣れるのは大変だが、被写体となる人にとってこれらの撮影は気を許して楽しめるひとときなのだ。山本は友人たちを笑顔にするのが楽しいと話し、友人たちにとってはおしゃれしたり、化粧をしたり、変な顔をしてみたり、日常を取り戻す機会なのだと言う。
「なんだかすごくハッピーな企画みたいだし、自分も撮りたいので引き続き安全に撮影ツアーをやれたらと思っています」(山本)
「ベランダシューティングツアー」の写真は、公式Instagram またはハッシュタグ#balconyshootingtourで見ることができる。
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