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海外旅行に出かけることが難しい今、国内旅行に注目が集まっている。日本には旅を何倍も楽しくしてくれる観光列車が走っており、電車に揺られながらゆっくりと日本の名所を観光してみるのもいいだろう。観光列車の種類と個性はさまざまだが、2020年10月16日(金)に運転を開始するJR九州の『36ぷらす3』はその美しい外観と、豪華な車内デザインが話題だ。
運行区間は大分と宮崎、熊本、福岡、佐賀、長崎、鹿児島の九州7県。特急「つばめ」で使用した787系特急形電車を改造し、艶やかな黒の外観に和洋折衷な雰囲気が特徴だ。
デザインを担当した工業デザイナーの水戸岡鋭治(みとおか・えいじ)は、過去に周遊型寝台列車の「ななつ星」や九州新幹線などJR九州の車両デザインを多数手がけている。この新列車も水戸岡のセンスと情熱がちりばめられた美しい仕上がりになった。
日帰り旅行用の列車とはいえ、車内デザインにはこだわりが感じられる。障子や格子天井、列車には珍しい畳の床など豪華な内装だ。座席は6両編成で105人乗り。自由に乗り降りができるグリーン車、食事付きの個室を用意している。そのほか、自由に利用できるラウンジを備えた車両や、日本酒や軽食、九州のグルメを提供するビュッフェルームもある。
36ぷらす3は木曜日から月曜日まで色分けされた五つのルートを周遊。「赤の路」は木曜日に博多を出発し熊本、鹿児島を横断するルートで阿蘇山を通過するなど、九州のダイナミックな自然のエネルギーを感じられるだろう。鹿児島から宮崎に向かう金曜日の「黒の路」ルートでは、鹿児島の活火山である桜島を眺めることができる。
土曜日の宮崎から別府間を巡る「緑の路」は、神秘的な森や農場がある地域をゆっくり走行するルートだ。緑豊かな美しい風景に心を癒やすことができるだろう。
日曜日の「青の路」ルートは、別府から博多までを走行。車窓からは大分の川や海辺の風景を楽しめる。月曜日の「金の路」は博多から長崎までを走り、佐賀で途中下車。佐賀の歴史ある酒蔵を見学できる。
料金はルートやプランによって異なるので、詳細については公式ウェブサイトをチェックしよう。乗車料金と食事がセットになったプランは割高にはなるが、ここでしか味わえないグルメも堪能できるのでおすすめだ。この機会に九州の魅力を感じる豪華な旅行計画を検討してみては。
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