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美術館やギャラリーが閉館して不要不急の外出が制限されるなか、ゲティ美術館も推奨する再現アートチャレンジなど、室内にこもっていてもアートから離れたくないと思うイベントが増えている。
アーティストを支援するアプリ、アートスティッカー(ArtSticker)は、写真家のハービー・山口とオンライン写真展『STAY HOME』を開催する。国内外で活躍する写真家が自室で撮影した作品をオンライン上で発表する公募形式の写真展だ。エリオット・アーウィットが写真を観察の芸術としたように、「ありふれた場所で何か面白いものを発見する」ことが問われる展示ともいえるだろう。
ギャラリーなどでの展示やイベントの開催が難しくなった状況でも写真に触れてもらえるよう、ArtSticker内に『STAY HOME展』の特設ページを開設して作品を紹介する。特設ページは、作品が登録され次第公開、順次更新となる。
山口は次のようなステートメントを出している。
「『STAY HOME』がこの難関を収束させるために私たちが出来る最も重要なことです。
ですが室内に籠ることは退屈で、落ち込んだりする原因の一つになりかねません。しかし、我々写真家には室内で過ごしたからこそ撮れた写真があるのではないでしょうか。自分の家の中で撮影した作品を見直し、「STAY HOME」を少しでもポジティブに考え、この時代を乗り越えようではありませんか!
いつも見ている自室の窓からの風景、見飽きた壁についた生活の跡、大切にしているライトスタンド、自分のシルエット、家族の肖像、、。こうした写真が、見た人に共感や生きる希望を与えないとも限りません。そうした一枚を同じ問題に直面している世界中の皆さんと共有したいと思います」
登録は1人5点までで、ArtStickerのユーザー登録が必要。また、審査制で過去に受賞歴や個展歴があることが必須となっている。受け付けは5月3日(日)23時59分まで。詳細は公式サイトを参照してほしい。
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