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2020年9月14日 、内閣総理大臣で自民党総裁である安倍晋三の後継を決める自民党総裁線が行われ、新総裁に官房長官の菅義偉が選出された。総裁選に立候補したのは菅のほかに、石破茂と岸田文雄で、得票数は菅が377票、石破68票、岸田が89票であった。今回は党員投票は実施せず、国会議員票394票と地方票141票で決定され、うち有効票は534票。今後、9月16日(水)の総理大臣指名選挙を経て第99代内閣総理大臣に就任する予定だ。
菅は2006年の第1次安倍内閣で総務大臣を務め、第2次安倍内閣でも2012年12月26日以来、7年8カ月にわたって官房長官を務め、一貫して安倍政権を支えており、その在任歴は歴代最長となっている。
総務大臣としてはふるさと納税の実現に尽力し、携帯電話料金の見直しなどに意欲を見せている。官房長官としても、新型コロナウイルス感染症対策のほか、Go To トラベルキャンペーンも主導してきた。
安倍は総裁選後、菅を「令和時代に最もふさわしい自民党新総裁」と形容し、菅は「新型コロナウイルスの拡大という国難にあっては政治の空白は許されず、この危機を乗り越えて、安定をした生活が送れるために安倍総理が進めてきた取り組みを継承する」と明言。
総裁選後に行われた同日17時からの会見では、「目指す社会像は、自助、共助、公助、そして絆」、「国民から信頼される政府を作るために、
組閣に際して注目される人事では、今回の総裁選を争った石破と岸田の処遇も注目される。FNNによれば、菅が当選する道筋を作った自民党幹事長の二階俊博と副総理兼財務大臣の麻生太郎は続投の見通しだ。
なお、菅は安定した答弁から「ガースー」とも呼ばれ、フィナンシャルタイムズも菅を「令和おじさん(Uncle Reiwa)」と報じているように高い知名度を誇る。現在、菅にちなんだグッズの製作も急ピッチで進んでいるという。その意味でも注目だ。
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