[title]
シンガポール国民の大多数が自宅待機を続ける中、宅配業者の配達員はネット注文に対応するべくたゆまぬ努力を続けている。彼らは、この状況下でも必要な食料や飲料などを運んできてくれるのだ。
感謝の気持ちは、アプリで五つ星の評価を付けたり、少しのチップを追加することで表すことが可能だ。さらに物理的な表現もあれば、より思いが込もった心温まるものになるだろう。新型コロナウイルスの感染が拡大する前までは、シンプルに「ありがとう」と言えばよかったかもしれない。しかし、非接触型の配達が増えている今はそれが難しい。
そのもどかしさを解消してくれるのがThankYouDeliveryHeroes.comがはじめたプロジェクトだ。ウェブサイトには、印刷して玄関ドアに掲示することで、配達してくれた人への感謝の意を表せるいくつかのポスターデータがアップされている。ダウンロードは無料だ。
例えば、「Zoomから離れなれない私の1日に花を添えてくれた」「あなたは、食べ物だけでなく、喜びも運んできてくれる」といった意味のメッセージがデザインされたポスターが並ぶ。どれも、強い日差しの中、もしくは雨の中、街中を動き回っている配達員への感謝がダイレクトに伝わる、かわいらしいものばかりだ。
プロジェクトは、キネティック・シンガポール(Kinetic Singapore)というクリエーティブ エージェンシーが手がけている。配達員を称賛し、彼らの顔に笑顔をもたらしたいという思いからはじめた。プロジェクトの紹介文は「配達は、非接触はなってしまったが、非情である必要はない」と、締めくくられている。
関連記事