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9月の初めに、ネバダ州のブラックロック砂漠で開催が予定されていたイベント『バーニングマン(Burning Man)』。開催されるか否か世界中のファンから注目が集まっていたが、1986年の開幕以来初めての中止を発表した。
バーニングマンのオフィシャルサイトには、「多くの意見を聞いて議論し、慎重に検討した結果、2020年の開催はしないという厳しい決断を下しました。私たちの人生において、地球規模の課題となったコロナウイルスの痛ましい現実を考えると、これは正しい判断であると信じています。私たちは悲嘆に暮れています。また、これを読んでいる人も悲しんでいることも分かっています。しかし、参加者、スタッフ、そしてネバダ州の近隣住民の公衆衛生と福祉は、私たちの最優先事項です」というステートメントが公表されている。
バーニングマンのオフィシャルサイトに投稿されたステートメント
落胆したファンも多いだろうが、一筋縄でいかないのが「砂漠の祭典」である。ステートメントにはフェスティバルを「バーチャル開催」するというコメントが付け加えられているのだ。
「今年のテーマ 『the Multiverse(多元宇宙)』に沿って、ブラックロックシティ(フェス参加者によって一週間の間砂漠に創られる、共同生活を営むための街)の建設は進めていくつもりです。どのような結果になるかは不明ですが、私たちは2020年の『バーチャル・ブラックロックシティ』への参加を誰でも歓迎いたします」。
この『バーチャル・ブラックロックシティ』へは誰でも参加でき、人数制限はない。バーチャル開催であったとしてもコストがかかるため、有料のチケットが販売されるとのこと。また、すでにバーニングマンのチケットを購入している人は代金の払い戻しも可能だが、主催者はフェスティバルを継続させるための支援金も募っている
さらに、「バーニングマンを始めたベイカービーチの時代から、私たちはコミュニティーを何よりも大事にしていました。そのコミュニティーは、サバイバルすることにも慣れています。イベントを開催できなかったことは何年か前にあり、私たちは不確実性に直面したり、世界の変化に適応する方法を知っています。世界中の人々と同様に、力とインスピレーションを互いに引き出すによって、この課題に取り組んでいきます。私たちはみんな、バーニングマンなのです」と述べている。
バーニングマンのCEO、マリアン・グッデルは声明動画も投稿している
砂漠での開催は絶たれたものの、「the Multiverse(多元宇宙)」と「ブラックロックシティ」がインターネット上でどのように繰り広げられるか注目したい。参加への受付はこちらから。
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