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現在の日常を映す、古書店ギャラリーの無観客展

2組の作家が描く窓からの景色

Hisato Hayashi
テキスト:
Hisato Hayashi
Editor/Writer
ササキエイコ
ササキエイコ
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渋谷にある東塔堂と中目黒のデッサンは、店内に小さなギャラリーを併設した古書店。現在店舗は臨時休業中だが、2020年5月下旬から6月にかけてオンラインで展開する、2つの展示を予定している。

「Open the Window」

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“Open the Window 4” 2020 Collage on paper.

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展示企画のきっかけは、 アクリル絵の具によるペインティングとコラージュの手法でビジュアルを制作するササキエイコが、窓をモチーフにしたコラージュ作品シリーズを制作しているのを偶然目にしたことからだという。ウイルス対策で外出を控える日常において、窓を開くという行為について考えたとき、今この時期に展示を行う意味を感じ展示を依頼した、と店長の大和田は語る。

"ササキエイコが紙片をコラージュして作った窓は、その様な環境や意識の変化を象徴するだけではなく、先の見えない状況下で揺れる私たちの感情を拾い集めて作られているようにも見えます。"
(リリース
より)

期間中、展示の様子をInstagramにて紹介し、10点のコラージュ作品をデッサンのウェブショップに掲載。特設サイトも企画中だ。

「cheren-bel 展(無観客) 借 猫」

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また東塔堂では、陶芸家の吉田直嗣と線画家の吉田薫による共作シリーズ『cheren-bel』(チェレンベル)の展示がオンラインで開催される。東塔堂のギャラリーに設営された展示作品を撮影し、オンラインで展開するというもの。入場不可の無観客で開催される代わりに、24時間見ることが可能だ。

"猫を飼わずに猫になる。いつものように渋谷行き高速バス10Aの席へ飛び乗って、
ひどく真っすぐ前を向いて座れば、運転手は必ず出発をする。
あの池のほとりで飛び立つ鴨をキャッチするひとんちの猫を借りて、
いつものようにその窓の外を眺めている。”
(ステートメントより)

『cheren-bel』は黒と白を意味し、富士山麓の火山礫スコリヤと、そこに降り積もる雪からインスピレーションを得たという。器とドローイングの線が織りなす作品が無観客の展示空間ではどのような余韻をもたらすのか。2組の作家の表現を自宅から見届けてほしい

「Open the Window」

デッサンInstagramにて

2020年5月22日(金)〜2020年5月31日(日)

「cheren-bel 展(無観客) 借 猫」

東塔堂Instagramにて

2020年5月29日(金)〜2020年6月7日(日)

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