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2018年4月22日、「木」という名のTwitterアカウントが初めてのポストを行った。そこには、短い挨拶文とともに、Youtube上にアップされたミュージックビデオ『ai ni iko』のリンクが貼られていた。木はどうやらアーティスト名で、『ai ni iko』は彼らが初めて公に発表する楽曲のようだ。
ミステリアスさを醸すためのこの手のアクション自体は、何も珍しいことはない。ただただ、『ai ni iko』の音楽的な完成度の高さと、2010年代の音楽のトレンド(ポストダブステップやヴェイパーウェイブ、シティポップなどのサブジャンル)をレビューし一歩引いた場所から咀嚼(そしゃく)したような、つかみどころの無いサウンドと歌詞に、耳を奪われた。
わたしたちは、木です。
— 木 (@we_are_KI) 2018年4月22日
曲と映像を作ったので、見てください。
We are 木
We made this track and this is our music video
Please enjoy ithttps://t.co/RRt5xaQ8Dk
彼らは何者なのか?Twitterアカウントに記されていたアドレスにメールを送ったところ、メンバーのナイーブ(Naive)が質問に答えてくれた。以下がその回答である。(原文ママ)
―ツイッターのプロフィール写真に写っている4人が「木」のメンバーですか。
はい。
―各メンバーの担当パートと年齢を教えてもらえますか。
Vocal/Keyboard - Kanaru Oyaizu(28)
Guitar - Seigo Saito(29)
Bass - Tetsu Ohashi(25)
Drums - Naive(27)
―メンバーは、それぞれ別のバンドや音楽プロジェクトをやっている人たちなのですか。
はい。
―「木」というバンド名の由来を教えてください。
木は、根源であると同時に先端であり、過去と未来であるとも言えます。それでいて、限りなく普遍的なものです。
これは、由来のひとつです。
―志向している音楽性など、バンドのコンセプトがあれば、教えてください。
木が無数に枝分かれするのと同じように、わたしたちは進む方向をひとつに定めていません。
成長して、その過程で見つけていくものや、育っていくこと自体がコンセプトであるとも言えます。
今日までに見つけたヒントは
・矛盾はヤバいということ
・違和感はヤバいということ
・表現の余白は想像する余地であるということ
・
など。
―『ai ni iko』は、様々なジャンルのサウンドが組み合わされた楽曲ですね。この曲のテーマを教えてもらえますか。
ある男が、自分の外にあるものに会いに行こうと決めたという曲です。
―あなたたちの音楽をもっと聴くためにはどうしたらいいでしょうか。リリースの予定などはあるのでしょうか。
音源に関しては、みなさんを楽しませられるような、新しいものを考えています。
Twitterで発表する予定です。https://twitter.com/we_are_ki
―ライブを行う予定はありますか?
2018年5月25日に下北沢BASEMENTBARにて『ZA FEEDO × Louis Cole(KNOWER)』のオープニングアクトとして出演する予定です。