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東京に存在するレストランの数は膨大で、気になるものを全てチェックするのは至難の技だ。しかし外食に困ることのない東京で最も、人気のある料理とは何だろうか。タイムアウトインデックスは、世界中の読者3万8000人にそれぞれの街の定番料理を決めるアンケート投票を実施。
その結果をもとに、都市を代表するアイコニックな料理の決定版が完成した。また、日本のタイムアウト読者からの投票も行われ、東京を代表する料理にラーメン、大阪を代表する料理にたこ焼きがそれぞれ選ばれた。
東京に初めてラーメンが登場したのは1910年代のこと。東京ラーメンの代名詞、しょうゆラーメンの発祥は浅草だという。ラーメンは、日本の食文化史上比較的新しい存在かもしれないが、現在では推定6500店ものラーメン店が東京に点在するといわれている。安くてすぐに食べられるラーメンは庶民の定番メニュー。最近ではミシュランの星を獲得する店が現れるなどラーメンの奥深さが世界にも認められ、高級料理店と肩を並べるほどになった。
風味豊かなスープに弾力のある麺、新鮮なトッピングが一体となって完成するラーメンだが、味を構成する重要な要素と言えば、だしとたれ、そして油だろう。一般的なのはしょうゆ、みそ、豚骨、塩だが、どのラーメンも濃厚な塩味をベースにして作られている。しかし、上記のジャンルに当てはまらないものも多くバラエティー豊かであることも特徴だ。
一方、大阪の代表料理にはたこ焼きが選出された。たこ焼きは、1930年代に大阪の西成にある会津屋で誕生した郷土料理。街を歩くと香ばしい匂いが漂い、ピックを巧みに操りながら調理する屋台を見かける。たこ焼きのベースとなるのは卵、だし、しょうゆを混ぜ合わせた生地。
具材はタコや天かす、紅ショウガが王道で、外はカリカリ、中はとろとろに仕上げるのがコツだ。最後にマヨネーズとかつお節、青のりをかけて熱々のまま食べる。今でもたこ焼きは大阪のソウルフードとして地元で愛されており、今回の投票でも大阪の食文化の代表格だという意見で一致している。
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