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初めて海外から東京を訪れる人の中には、街がアニメやビデオゲームのように見えることを期待している人がいる。日本のポップカルチャーは、オタクグッズが手に入る秋葉原や、最先端なファッションやかわいいスイーツが集まる原宿のように、実際の街の風景に溶け込んでいる側面も見られるだろう。
最近まで、キャラクターの衣装を着た観光客がマリオカートで東京の街路を駆け巡り、地元のドライバーを怒らせながら観光を楽しむ姿を見ることができた。 残念ながら、マリオカートをもう見かけることはない。 元々の会社名はマリカーだったストリートカートは、マリオ、ルイージ、ヨッシーのコスチュームに身を包んだ観光客が東京の街中を巡るツアーを主催していた。そのツアーでは、ビデオゲームと同じように、街中をゴーカートを運転しながら、東京タワー、渋谷、秋葉原など、東京の有名なランドマークを見て回ることができる。
2017年、任天堂はマリカーを知的財産権侵害で訴え、最終的にはゴーカート会社は2020年1月に5,000万円を支払うことになった。その後、同社は名前をストリートカートに変更し、任天堂とは関係がないことを説明する免責事項を掲げて、事業を継続した。ストリートカートはまた、任天堂との関係を連想させる衣装を使うのを止め、代わりに動物とスーパーヒーローの被り物に変更。
新型コロナウイルスによるパンデミックで、 日本のインバウンド観光は、ウイルスの最盛期である4月に99.9%減少し、ストリートカートは訴訟と顧客不足により、急速に業績が落ち込んだ。4月24日、ストリートカートは、日本の募金ウェブサイトCampfireで「ストリートカートを救おう」という名称でクラウドファンディングキャンペーンを開始した。資金集めは6月30日に終了し、200万円の目標に対し、1万1,569円しか集まらなかった。
それ以来、ストリートカートの今後についての最新情報はない。ただ、日本ではトラベルバブルの導入が計画され、『東京オリンピック・パラリンピック』も来年の夏に予定されている。今後も観光を促進していくことは間違いなく、将来的にはまた奇抜な衣装を着たゴーカートが復活する可能性がある。
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