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村上隆の10メートルの金色新作彫刻が六本木ヒルズ前に登場

併設カフェではお花オムライスなど特別メニューも提供中

テキスト:
Sato Ryuichiro
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2020年11月26日、六本木ヒルズ前の66プラザで、現代美術アーティスト村上隆による金色に輝く新作彫刻作品『お花の親子』が公開された。高さは約10メートルという巨大さで、コロナ禍にあっても六本木ヒルズからアートの力で元気や希望を世界に届けようという思いから、設置に至ったという。作品は前面だけでなく、サイドや後ろにもお花のモチーフがあしらわれ、角度によって違った表情を見せてくれる。

公開初日のオープニングには村上が登場し、制作に関する経緯や思いを語った。スーパーフラットの生みの親として知られる村上は、「僕なりの魂の叫びがあり、世の中における理不尽などをいろいろ併せ持った。50年後くらいに教科書に載って皆さんにわかりやすい形でひもとかれるのでは」と語った。

村上隆
村上隆

コロナ禍で村上も自身の会社が苦境に陥ったという背景も明かし、会社の倒産劇の最中にもかかわらず、本作品のプロジェクトを止めず、支払いを続けるという判断をしたという。

村上隆
お花オムライス

本作品の設置に合わせて、六本木ヒルズでは『ROPPONGI HILLS TAKASHI MURAKAMI PROJECT』を企画、その一環として11月27日には期間限定のお花カフェもオープンした。店内は村上の『お花』で埋め尽くされ、メニューにも『お花』をモチーフにした『お花バーガー』(2,300円)や『お花カレー』(1,800円)などが並ぶ。

なお、森美術館でも村上隆をはじめ6人の日本を代表する現代美術作家を紹介する『STARS展:現代美術のスターたち—日本から世界へ』を開催している。村上がいかにして成功していったかを丁寧に解説してくれている村上隆の入門編ともいうべき内容なので、併せて見ておきたい。

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