[title]
大の音楽好きとしての顔も持つ作家、村上春樹。特にジャズやクラシックへの愛情は深く、作家としての人生を歩む前は、東京でピーターキャットという名のジャズバーを経営していたほどだ。
彼の生み出した作品にもその影響は感じられ、小説『ねじまき鳥クロニクル』の冒頭で紹介されているロッシーニの『泥棒カササギ』や、ジャズミュージシャン、スタン・ゲッツのボサノバの曲からタイトルをとった短編小説集『1963/1982年のイパネマ娘』など、音楽が作品と深く結び付いていることは広く知られている。
そんな村上の音楽観を堪能できるのが、Spotifyにアップされているプレイリスト、「村上春樹のレコードコレクション」だ。
プレイリストにはデビュー作である『風の歌を聴け』から最新作『騎士団長殺し』まで、村上の小説の中に登場した全ての曲が収められている。プレイリストを作成したのはSpotifyユーザーのフジキ・マサマロ。村上が過去に公開していたウェブサイト『村上さんのところ』で紹介されていた曲などもフューチャーされている。
バッハなどのクラシックをジャズ化したミュージシャン、オイゲン・キケロ、モダンジャズを代表するジョン・コルトレーン、チェコの作曲家レオシュ・ヤナーチェクなど、全3442曲が集められており、合計時間は238時間にも及ぶ。「村上ワールドをとことん堪能したい」という人だけでなく休日のBGMとしてもおすすめだ。
関連記事『世界初のクラフトコーラ専門店がオープン』