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有田陶器市、今年は「Web陶器市」としてゴールデンウィークに開催

テキスト:
Shiori Kotaki
有田陶器市
有田陶器市
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ゴールデンウィークや秋の連休の楽しみは、各地の陶器市に行くことだという人も多いのではないだろうか。数多くの作家や窯元の作品がずらりと並ぶ陶器市は、焼き物好きにとってはまさに天国のようなイベント。しかしながら、今年のゴールデンウィークに開催が予定されていたほとんどは、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で中止または延期になっている。

しかし、肩を落とすのはまだ早い。毎年、全国から約120万人もが集まる『有田陶器市』は、2020年4月29日(水・祝)の9時から5月5日(火・祝)の17時まで、オンライン上で「Web陶器市」を開催することを決定した。ここでは、有田陶器市の歴史や『Web有田陶器市』でできることを紹介する。

『有田陶器市』とは

有田陶器市
有田陶器市

佐賀県有田町で毎年ゴールデンウィークに開催される陶器市。その始まりは、1896年に開かれた『陶磁器品評会』だといわれている。『陶磁器品評会』は、日清戦争などの社会的な不況で、焼き物が売れず腕のいい職人が雇えない、そして焼き物の質がどんどん落ちていくという悪循環を何とかしようと立ち上がった深川栄左衛門と田代呈一の主催で開催された会。当時は、互いに焼き物を持ち寄り、その腕を競う会として行われていたが、大正時代に入ると『蔵ざらえ大売出し』が品評会と同時に開催されるように。この『蔵ざらえ大売出し』が、今の陶器市の起源となっているそうだ。

現在は、有田駅から上有田駅にかけての約4キロメートルの通りに、約450の作家や窯元、販売店が出店。『テーブルコーディネート展』や、有田伝統の『皿かぶり競争』といった、同陶器市ならではのイベントも行われ、毎年多くの有田焼ファンでにぎわっている。

昨年配布された会場のマップ(有田陶器市)
昨年配布された会場のマップ(有田陶器市)
昨年配布された会場のマップ(有田陶器市)
昨年配布された会場のマップ(有田陶器市)

『Web有田陶器市』でできること

有田陶器市
有田陶器市

今年は残念ながら例年のような光景は見られないが、『Web陶器市』には約130の作家や窯元、販売店が出店。各参加者が用意したおすすめ商品をオンライン上で見て、購入することができる。参加者は『Web有田陶器市』の公式サイト(随時更新中)に一覧があるので、事前にチェックしておこう。

購入方法は?
決済方法は各参加者によって異なるが、クレジットカードやコンビニ払いを用意している。決済は、各参加店ごとに行うシステムだ。

送料は、1店舗当たりの購入金額が税込み2,000円以上であれば無料(商品の発送は国内のみ可能)。商品は、決済が完了してから5日以内に発送予定だが、発送先や参加者の状況に左右される場合もあるので、購入する際は必ず店舗の説明内容に目を通しておこう。

購入点数についてのルールがないのはうれしい限りだが、もちろん在庫数は無限ではない。できるだけ多くの人が商品を購入できるよう、節度あるショッピングを楽しもう。なお、『有田陶器市』の公式サイトは、期間中アクセスの集中により繋がりにくくなることが予測されるので、目当ての商品がある人は『Web有田陶器市』の公式サイトに直接アクセスすることをおすすめする。

『有田陶器市』の詳しい情報はこちら

『Web有田陶器市』の詳しい情報はこちら

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