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最高峰のハイボールを飲めるバーとして知られるロックフィッシュ。今まで通りのコミュニケーションをとりながらも、安全、安心に飲める対策をし、営業を再開した。
内装はいままで通り。相互に交流できるスタンドと、ゆったりと過ごせるテーブル席だ。スタンドにはカウンターの奥、一人一人の境界にアクリル板を設置。歪みのあるビニールと違ってクリアな視界で対面できるので、バーマンや隣の客との会話にもストレスがない。テーブル席は必要に応じてスクリーンを下ろし、各テーブルを間仕切ることも可能にした。レトロビルの奥に位置するが、窓での換気と空間除菌脱臭機ジアイーノをフル稼働させている。
2月末ごろから、弘前のハイボール列車など各地のイベントが次々にキャンセル。「3月には『コロナやめてけれ!キャンペーン』として567円でカナッペやサンドイッチなどを提供し、ランチ営業も開始しました」と店主の間口一就は振り返る。4月には居酒屋にシフトし、メニューの片面を390円均一にし、『おつまみ弁当』をテイクアウトで出すなど、瞬時に対応してきた。長期間の自粛要請によって再び苦境に立たされたが、その間にクラウドファンディングを立ち上げ、多くのファンが賛同した。そのサポートによりいち早くコロナウイルス対策を講じることができたのだ。
現在は12時からランチ営業し(もちろんハイボールも提供)、昼休みにふらりと立ち寄るビジネスパーソンの姿も。銀座ならではの活気が戻りつつある。
店主の間口は「私自身がそうなのですが、酒飲みなら早く心置きなく飲みに行きたいと願っています。好きな場所で、気のおけない仲間たちと、笑顔で一緒に。『美味しいは経済をまわす』をテーマにこれからも進化し続けます」と力を込めた。
テキスト:間庭典子
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