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日本人化学教授がマスクの効果をテスト

Kaila Imada
テキスト:
Kaila Imada
Digital Editor, Time Out Tokyo
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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、早い段階からトイレットペーパーやマスクなどの買い占め騒動が報じられていたが、現在もマスク不足は続いている。これを受けて政府は、再利用可能な布マスク2枚を各家庭に支給すると約束し、現在日本全国全ての世帯へ配布中だ。

しかし、マスク2枚では足りない、という声も上がっている。市販されているマスクが手に入らない場合は、ペーパータオルやハンカチなどで手作りのマスクを簡単に作れる。しかし、それがどれだけ効果的なのか疑問に思うかもしれない。

慶應大学理工学部、教授の奥田知明(おくだ・ともあき)は、3種類のマスクを使って実験を行い、ウイルスを含む空気中の粒子を除去する効果を検証した。ビデオでは、奥田が通常のフェイスマスク、ペーパータオル、布ハンカチの3種類に空気を吹きかけ、それぞれのマスクを通過する粒子の数を測定している。

実験により以下のことが判明した。

  1. 通常の使い捨て紙マスクは、空気中の粒子の60〜70%を遮断。
  2. 3枚のペーパータオルを使用し、さらに6つの層に折りたたんだペーパータオルマスクは、テストでより高いスコアを示し、粒子の80%を除去した。教授によると、ペーパータオルが小さな粒子を遮断するのに優れている可能性があるという。
  3. 三つ折りにした布ハンカチは、使い捨てのマスクとほぼ同じ働きをし、60から70%の粒子を除去した。

テスト結果からは、空気中の全ての粒子を完全に除去できるマスクはないが、マスクを使用することは、感染を防ぐのに効果的であることを証明した。

ほかの実験では、マスクの効果を上げるには、顔により密着させることが必要なことも明らかになっている。政府発行の布マスクだけでは足りない、という人は「DIYマスク作り」に挑戦してみてほしい。

原文はこちら 

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