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新型コロナウイルスの流行により、リモートワークが各企業で推奨されている。在宅だと雑務に追われ、業務が進まず悩む人もいるだろう。ならば発想の転換をしてバカンス気分で滞在しながら、作業に集中できる環境にこもるワーケーションを試してはどうだろう。今だからこそ、安心安全な環境を整え、作業に集中できるサービスを提供する、リモートワークフレンドリーな宿が注目されている。ここでは、おすすめのホテルやサービスを紹介する。
1. 大自然の中で働く。
星野リゾート リゾナーレ
一斉休校や在宅業務の不便さを解消するプランをいち早く提案したのが、全国各地の星野リゾート リゾナーレだ。同グループでは『テレワークステイ(朝食付)』(1万5,000円ほどから)、1泊、3泊、5泊、7泊、10泊のプランを展開している。首都圏から近い施設も多く、リゾナーレ那須、八ヶ岳、熱海などは120分程度で車でも電車でもアクセス可能。 都会から少し離れて、爽やかな空気の中、暮らすように滞在できるのだ。
各施設では家族と滞在しながらも、深夜早朝の業務に集中できる無線Wi-Fiや電源を完備したコワーキングに適したパブリックスペースを開放。ファミリー向けのリゾートでもあるので、子どもだけで参加できるアクティビティプログラムも充実し、館内の託児サービスも利用できる。
大人は仕事に集中、キッズたちは大自然の中で遊び、学んだ後は温泉でリラックス。家族全員がそれぞれのペースで、自由に過ごせる、まさにワーケーションに適したリゾートだ。
朝食ボックス
個人用のトングや箸を使うなど、ビュッフェレストランにおける感染症予防対策も万全だが、気になる場合は料理をパックに詰め、部屋食できるプランも開始。都会で感じる様々なストレスから解放され、心身ともに元気をチャージできることだろう。
2. 文豪気分で缶詰になる。
THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA
短期集中で原稿書きや資料作成などに集中するならば、湯河原にあるTHE RYOKAN TOKYO YUGAWARAはもってこいの温泉宿。和をモチーフにしたイ
『大人の原稿執筆パック』では、1泊3食、コーヒーと紅茶飲み放題などに加え、希望性オプションで、スタッフによる進捗確認や素読みして感想を伝えてくれるというサービスも。客観的な視点でのチェックにより、緊張感が生まれ、執筆も進むのだ。
そのほかにも『積ん読解消パック』『コワーキング
3. 思い切って同僚と合宿する。
Thinking Camp
ところ変われば発想も変わる。通勤するのが困難ならば、思い切って気の合う同僚と「Thinking 合宿」するのも一考だ。チームで集い、それぞれがリモートワークを進めながらも、必要に応じて会議室でミーティング、など接触を控えつつ業務を進めることが可能なはず。
元JTBのトップセールスマンがえりすぐった経営合宿、開発合宿に適した施設を紹介するウェブサイトThinking Campでは、駅から直結の大都心のホテル、
4. ラグジュアリー空間で効率的に働く。
THE HIRAMATSU
意外なことではあるが、部屋数が限られ、ラグジュアリーな宿こそ、効率よくリモートワークに励める。例えば熱海、仙石原、賢島、沖縄の宜野座などにある、THE HIRAMATSU HOTELSはどうだろう。全客室にデスクスペースがあり、もちろんWi-Fi完備。高級リゾートでありながら、さまざまな層にとって優しい宿だ。
「レストランに泊まる」をコンセプトにした宿なので、個室で食事ができる施設も多く、テーブルレイアウトもゆったりしていて安心。ホテルにより朝食のみや素泊まりもでき、連泊の場合はメニューが変わるなど自由度が高い。賢島と熱海、仙石原には、
HIRAMATSUグループでは『おこもりステイ プラン(夕・朝食付き)』を展開。場所によって料金と実施期間に変動があるが20〜11万円代。食事も部屋でとり、チェックインからチェックアウトまで部屋で
こんな時だからこそ、仕事をしながら非日常の解放感を享受するワーケーションを取り入れて、リモートワークを楽しみたい。リゾートでも、都会のホテルでも、リモートワークを応援するプランを検討している宿は多いという。次の旅の目的は「ゆったりと仕事」というのもなかなか新鮮かもしれない。
テキスト:間庭典子