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新生渋谷PARCOのグランドオープンが11月下旬に決定。6月18日、渋谷区役所のスペース428にて、株式会社パルコ代表取締役の牧山浩三ら経営陣が記者会見を行った。
個性的な店舗ラインナップの全貌が明らかに
会見では約180もの店舗が出店することが発表され、その詳細も明らかになった。「唯一無二の次世代型商業施設」を掲げ、「FASHION」「ART&CULTURE」「ENTERTAINMENT」「FOOD」「TECHNOLOGY」という5つコンセプトでフロアを構成する。
ファッションは08sircusやUN3Dといった先鋭ブランドやCOMME des GARÇONSやTOGAなどのモード系、GUCCI、LOEWEのようなハイブランド、古着屋のBerBerJinなど幅広いラインナップをそろえる。
そのほか、『ほぼ日』が発信する文化の案内所 ほぼ日曜日や、美術専門誌『美術手帖』が初めて手がける直営店 OIL by 美術手帖、ディスクユニオンのアナログ専門店UNIONRECORD、Condomaniaの初渋谷店、現在スペイン坂で営業中のGALLERY Xなど、さまざまな角度でカルチャーを切り取る店が数多く出店する。ミニシアターのCINE QUINTO(仮)も戻ってくる。
また、地下には串カツあらたや立飲みビールボーイ、うどん おにやんま、未来日本酒店 & SAKE BAR、ON THE CORNER shibuyaなど、個性的な飲食店が並ぶ。
2020年3月にグランドオープンするPARCO劇場は、458席から636席に客席数を拡大。舞台空間も大きく拡張され、こけら落とし公演としては2020年1月下旬〜2月の『志の輔らくご in PARCO』と『ラヴ・レターズ』が予定されている。
さらに、6階「CYBERSPACE SHIBUYA」フロアにはCAPCOM STORE TOKYOやJUMP SHOP、Tokyo Otaku Mode TOKYO、Nintendo TOKYO、Pokémon Center SHIBUYAなど、ゲームや漫画、オタクカルチャーのショップが軒を連ねる。
渋谷は「宝探しの街」になる
会見で牧山は「渋谷PARCOは駅からも離れていて、坂の途中にあるという特異な立地。しかし、渋谷を訪れる感性のある人たちは徐々に表通りから裏通りへと行動範囲を広げていて、街は多様化しています。実際に食やファッション、雑貨など、新しいクリエーターたちの個性あるショップは裏通りに増えています。渋谷の街そのものが、宝探しのような街となっていく。そこで『まずは渋谷PARCOをチェックしてから街に出よう』という流れができれば、街はよりアーティスティックに変貌していくのでは」と、今後の渋谷PARCOに対する期待を語った。
次回のリリースでは、グランドオープン日とオープニングイベントなどの詳細が発表される予定。文化の発信地として街の中心であり続けてきた渋谷PARCOの、新たな展開に期待したい。
テキスト:高木望